人生を変えた30歳からの旅と結婚

はじめてのヴィパッサナー瞑想!体験談編【千葉】

インドで知ったヴィパッサナ瞑想。日本に戻り、即予約。人生はじめての10日間の瞑想に参加。

 

前回ははじめてのヴィパッサナー瞑想!基本情報編 ヴィパッサナ瞑想のルールや食事、どんな人が来ているのか参加者などを書きました。

 

今回は迷惑と感じた参加者や参加してみての感想、体験編です。

 

◉迷惑!と感じた参加者◉

ルールを守らない人、睡眠の妨げを感じた時にはさすがにまいった。

しっかりと記憶に残っているある2人の女性について書いてみる。

 

ー1人目 話しかける女の子ー

始まる前のミーティングでも、何度もルールの説明があった。他の人と決して「目を合わせない」「触れない」「話さない」などなど。厳しいルール。

 

はじめてのヴィパッサナー瞑想!基本情報編をぜひご覧下さい!ヴィッパサナのルールなど書いています。)

 

しかし、人に話しかける人を見てしまった。シャワーを待っていた時、わたしの前には若い女の子がいた。なんとその女の子、前の女の人にトントンと肩を叩き、

 

「落としましたよっ!」

 

とかわいい声で話しかけなんかケラケラ笑っている。。。

 

トントンされた人は、「なんで触れてきたの?なんで話しかけてきたの?」という驚きのこわばった顔で振り返り、しかたなく、黙って物を受け取っていた。

 

この話だけ聞くと、若い女の子は物を拾ってあげた優しい人かもしれないが、これを見ていたわたしは、

 

「この方、なぜ、勝手に触れているの? なぜ、勝手に話しかけているの?」という疑問と少しの怒りを抱いた。

 

真面目にルールを守って10日間過ごしたいという気持ちが強かった。

 

何か拾ったならば、何かあった時に唯一話せるリーダーに落し物を届けに行くか、目につくところに置いて、本人が気づくのを待てばいいのにって。

 

人生の中でなかなか体験できない、沈黙の10日間だったはずなのに・・・。

 

10日間が終了し、この触られた女の人と話す機会があった。

 

「話しかけられていましたよね?実は私後ろで目撃してしまい、びっくりしてしまいました。」

 

と話したところ、その女の人も、

 

「わたしもです。あれだけ話さない、人に触れないってルール説明受けたのに。知ってるでしょ!って思いましたもん。」

 

その話しかけた女の子はというと、途中で姿を消した。リタイヤかもしれないし、急用で帰ったのかもしれないけれど。

 

人が倒れたとか命に関わることでないのだから、もう少し頭を使って冷静に判断して欲しかった。

 

日常の生活でもよくある話なのかもしれない。重要に感じていることの思いの強さの違い、価値観の違いから、人に対してムカムカしちゃうこと。

 

人から発する言葉や仕草にバリバリ反応した。いちいち反応しないで観察するってやっぱり難しいものだ。

 

まあ、すぐにできないから今回、体験し勉強しているわけだけど。とにかく、「ルール守れない人は、本当に人の邪魔になるだな」と実感したできごとだった。

 

これから行く人は貴重な10日間だからこそぜひ、ルールを守ってほしいものだ。

 

 

ー2人目 イビキのうるさい女性ー

寝るところをテントも選べたが、わたしは部屋を選んだ。

 

この千葉の施設は、もちろん寝る場所は男女建物が別れていて、女子は20人位は泊まれるようになっていると思う。

 

布団一式のセットが等間隔で置いてあり、お布団を敷いたそのスペースが自分のスペース。

 

わたしはどこでもすぐに眠れる方。子供のようにパタっと眠りにつくことができる。そこそこ明るくてうるさくても大丈夫。どこでも眠れること、それはわたしの唯一の特技。

 

しかーし、そんなわたしもモンスター級のイビキに遭遇。時計を見ると深夜2時。大酒飲みの親戚のおじさんが熟睡した時のイビキと同じレベル。家族・友達だったら鼻をつまみに行っていた。

 

でも友達でもないし、触れてはいけないルールがあるので、鼻をつまむことはできない。

 

トントンして起こして、「なんかイビキかいてますよ♩」ってやさしく言いたいけれど、触れることもできないし、話しかけることもできない。

 

お布団の中で目をパチパチさせながら、いい方法を考える。「そうだ!イビキ女の上には窓がある!カーテンもある!このカーテンを開けたり閉めたりして起こしてやろう!」

 

倍速で開け閉め!おりゃ〜!と思ったけれど、他にも寝ている人、わたしのように我慢している人もいる。これ以上うるさくしてもなあ・・・。

 

そして、わたしは気づく。これもまた、観察してみよう。ある意味瞑想。今の自分の気持ちを受け流せ〜。

 

「恐ろしくうるさいイビキだなー」と思ったら頭の中をシャーと流す。

 

「ちゃんと息も吐いてね、大丈夫か!?」と心配にもなるが頭の中をシャーと流し、

 

「でもやっぱり、いくら何でもすごすぎる。ご自身でも知っているはず!なんでテントにしなかった!?」とイラっとしながら頭の中をシャーと流す・・・

 

そんなことを数回繰り返していると、ピタッとイビキが止まった。時計を見ると深夜2時45分。長かった〜。イビキってこうやって止まるんだあと初めて知った時でもあった。

 

そして、翌日イビキの彼女は急に姿を消した。最終日の日、ご飯を食べた後に少し話す機会があったので、聞いてみた。

 

「途中からいなくなりませんでした?」と聞いてみたところ、「テントに移動しました」と彼女。

 

テントに移動!?彼女の意思で移動したのか、いびきがうるさすぎてクレームが入ったのかはわからない。

 

まあ、ただ「いびき」は本当にまいった。

 

◉ヴィパッサナー瞑想で学んだこと◉

ー 決して動いてはいけない!目をあけてはいけない!決意の時間 ー

 

脚も組み替えず、体を動かさず、目を開けなてはいけない決意の時間。

 

やり始める前は1時間くらいだからできるでしょと思っていたのだが、キツかった。

 

ただ、座ることならできる。でも、後どのくらいかわからない中、チラッと薄目をすることもなく、1mっも動かないと誓い実践するのは大変。

 

あと残り何分とわからない、後どのくらい我慢すれば良いのかわからないのが辛い。終わる時は必ずパーリー語のアナウンスが流れるのだが、これが聞こえてくると「終了時間だあー!」と少しホッとする。

 

動かない、目を開けないということに挑戦している時は、イライラとストレスも強く感じていた。グッと奥歯で食いしばっていたようで、エラが痛い。

 

膝まわりと足の付け根もギュッと常に緊張しているような感じで、かなり居心地が悪かった。一気にポーンっと足を投げ出してしまいたいと。

 

何度も後半にこの決意の時間が来るのだが、始める前に悩む。どの座り方にしようかと。あぐら?正座?お尻の下に畳んだ毛布入れる?入れない?など。

 

何をちまよったか、足をしっかりクロスするあぐら(ヨガの座りポーズでいうパドマーサナ)で挑戦して数分後に耐えられなくてすぐに崩した日があった。

 

私が1番いいなと思った座り方は、アルダシッダーサナ(半分の達人坐)のあぐら。やっぱり、自分にあった土台の安定って大切。

 

(座り方のいい写真がないので、どんな座りポーズか気になった方はググってみてください!)

 

そんな心地よくない日が数日続いたが、最後の最後で1度だけ成功した日がある。その日はとてもリラックスしていて、歯の食いしばりもなく、足の付け根も膝も痛くなかった。

 

インドの朝の瞑想で感じた爽快感に似ていた。この時、「ココロとカラダはつながっています」とよく聞くフレーズに、「本当だ!」って腑に落ちたのである。

 

◉どんな宗教でも参加できる◉

この施設は宗教団体ではないのでどんな宗教を持っていても参加可能。(ただ、十字架だったり宗教的なグッズの持ち込みやマントラ・お祈りなどは参加している間はNG)

 

◉参加して人生変わったと感じたか?◉

結局のところ、はじめてのヴィパッサナ瞑想の参加では人生はそんなに変わったとは感じなかった。体験できたことに感謝!というのが正直な感想。

 

約1年後に2回目のヴィパッサナ瞑想に再度参加するのだが、2回目の方が人生が変わるきっかけと出会えたと思う。

 

◉さいごに◉

いろんな出来事がこの後の人生でも起こると思うのですが、その時にこそ、ここで感じたことや講話で聞いたお話を思い出してみたいです。

 

変化を恐れず、客観的に物事を受け止めて正しい判断ができる大人になりたいなあ。

 

講話では色々なお話が出てくるので想像しやすく今だに覚えているものすらあります。

 

5日目だったかな?足を組み換えたり、体を動かさずに座るのが辛くなってきた頃に聞いた講話が好き。出産するときに急にこの講話を思い出した。

 

これから参加される方、寝る前の講話の時間楽しみですね。お話しされている方の声や話し方も好きでした。(講話は録音です)

 

実際にどんな瞑想をするのかはブログには書いていませんが、ルールやこんな人いました!ということを書いてみました。私は先入観なく真っ白な気持ちで受けに行ってよかったと思っています。

 

インドに行った時と同様、大切なのがタイミング。仕事をしていると瞑想の10日間+前後各1日の合計12日間を空けるのも大変。

 

会社員の方に人気なのはやはりGWと年末年始だろう。会社のお休み+有給で時間を作る!どうでしょう?人生を変えるかもしれない貴重な10日間を体験してみるのはいかがでしょうか?!