30歳の時にインドを感じながらヨガを勉強したい!ということでリシケシへ。どんな勉強をしたか、どんな生活をしたかを書いていきます。
その前に、ちょっとだけなんでインドに行こうと思ったかを書きます。ちょっとだけ。
25歳の時にヨガインストラクターになるために半年間スクールに通ったことがあります。その後、5年弱ホットヨガやピラティスのインストラクターをしていました。
はじめはダンスの延長線上にあり、なんか楽しい〜!から入った世界。ホットヨガの施設で働きながら、常温のヨガスタジオにも通うようになり、ヨーガ・スートラや呼吸法、徐々にインドに興味を持つようになります。
スタジオから飛び出して、自然の中でヨガしたいな!とか何千年という歴史あるヨガを知りたい!という強い気持ちがポンっと背中を押してきたので、インド行きを決意。
さてさて、どんな1ヶ月を過ごしたかと言いますと・・・
ヨガティーチャートレーニング
宿泊施設:当時はホテルで1人1室(お湯なしのシャワーのみ、洗濯機なし)
食事:3食付き 手作りベジタリアンカレー!
1日の時間割
記憶をたどると、たしかこんな感じ。
(平日にクラスがあり、土日は休み)
06:30ー 呼吸法 マントラ 瞑想のクラス
08:30ー 朝ごはん
10:00ー 座学
11:30ー アーサナ
13:00ー 昼ごはん
14:00ー 座学
15:30ー アーサナ
17:00ー アーサナ
18:30ー 夜ごはん
ごはん終わったら、自由時間⭐︎
◉日々のごはん◉
<朝>
朝はフルーツと甘いお粥(キール)。
わたしの舌はしょっぱい舌。朝ごはんはご飯と味噌汁派だったので、お塩が恋しかった〜。
<昼>
基本的にカレー。毎回違う手作りカレー。
カレー、うすっぺらいクレープみたいなチャパティ、酸味強しなヨーグルト(名前忘れた) 、オクラのおかず、ウリとにんじん。
<夜>
カレー、うすっぺらいクレープみたいなチャパティ、酸味強しなヨーグルト(名前忘れた) 、ジャガイモをつぶしたおかず、ウリとにんじん。
わたしのお気に入りは、ひよこ豆のカレー、ジャガイモのカレー。食べ過ぎは良くないと知っているのに、ついつい、おかわり。
◉アーユルヴェーダ◉
アーユルヴェーダ の先生も授業をしてくれました。
世界最古の伝統医学。インド・スリランカで生まれた。5000年以上も前からある世界3大医学の1つ。
サンスクリット語で Ayuh(生命) + Veda(科学)
ヴァータ・ピッタ・カパ(カファ)というドーシャ(体質)がある、
ヴァータ:風
ピッタ:火
カパ(カファ):水
アーユルヴェーダの先生、脈診中。
ヴァータ脈は蛇のようにくねくね、ピッタ脈はカエルのようにぴょんぴょん、カパ脈は白鳥のように穏やかでなめらかだとか。なんかこの例え、すごい。好きなんだよな、この例え。
インドに来たばかりの時に、宿泊施設から近いアーユルヴェーダサロンに行ったのですが、その時の結果は「ピッタ・ヴァータ」。
ヨガトレーニングのアーユルヴェーダの先生に診断してもらったところ、「ヴァータ・ピッタ」と診断されました。
パソコンとかでも簡単診断!とかあるけれど、やっぱりちゃんとドクターに診てもらいたいと思っていたから良いタイミングだった。
この頃のわたしは、なんかメラメラしていたかも。そして、内臓系元気女。ガッツリ食べてもすぐに消化するので太りにくかった。
内臓が活発!で自分でも健康すぎて怖かった時期。ありがたいことに。お便の質もかなりよかったし。よく献血に行ってました。健康を必要な人に分けたい!とかよく言っていました。
今となっては、歳のせいにしたくないけれど、内臓と相談しながら、ごはんを頂くようになっています。年齢とともに、時間とともに、変わるもの。「今」この時のバランスをやっぱり大切にしたいものです。
そして、別の日には、アーユルベーダサロンに。はじめてのシロダーラも体験。(眉間少し上にタラーと暖かいオイルをたらすアレです。はじめはこれをアーユルベーダだと勘違いしていたなあ。)
ただ〜、せっかく気持ちよくリラックスしていたのに、大声でスタッフのおしゃべりが。そして、途中でオイルが切れるし。「エクスキューズミー!」と大声で叫んだわ。切らさないでよーとちょっとガッカリ。まあ、これもインドあるあるなのかな。
オイルマッサージも、上手っだったし、全裸だけど際どいところまでしっかりとインドのおばちゃんは施術してくれたし。施術を受けることができてよかったのですが、よく喋る。このおばちゃん。
隣の部屋にはわたしの友達が施術されていたのだけれども、その施術者と壁越しに世間話。携帯なると携帯に出ちゃうし。技術はあるけど、あなた、仕事中だよーっ、集中して〜って言いたかった。日本じゃ絶対ありえない。
◉座学◉
八支則、ヤマ・ニヤマから丁寧に教えてくれた。インドのTTのさらにさかのぼること5年前。他のトレーニングでも習ったことはあったけれど、その時よりもスーッと頭に入ってきた。
はじめての時はサンスクリット語に慣れなくて、その言葉を覚えるとか順番覚えたりとかで頭いっぱい。同じことだけど、違う先生から学んだりすることで、新たなお話も聞ける。
<八支則>
①Yama(ヤマ):禁戒 日々の生活でやってはダメ✖️ですよという5つの心得
アヒムサ/アヒンサー(Ahimsa)非暴力 自分も人も動物も物も自然も。
サティヤ(Satya) 嘘をつかない 自分にも、他人にも。正直に。
アスティヤ(Asteya) 盗まない 遅刻して他人の時間を、悪口言って人の信用も。
ブラフマチャリア(Brahmacharya) 禁欲 エネルギーを無駄遣いしない。
アパリグラハ(Aparigraha) 執着しない 欲望は次から次へとやってくるから。
②Niyama(ニヤマ):勧戒 日々の生活でやっていきましょう◎という5つの心得
シャウチャ(Saucha)いつも清潔に。自分の内側も外側も自分のまわりも!
サントーシャ(Santosha)満足 知足 つまりは「足るを知れ!」
タパス(Tapas)鍛錬 いろんな問題を受け入れる強さを。
スヴァディヤハーラ(Svadhyaya)読誦 学び 学習 好奇心を持って!
イーシュワラ・プラニダーナ(Ishvarapranidhana)信仰 感謝の気持ち忘れずに
③Asana(アサナ)坐法 ポーズ。集中・安定して何時間も座っている為に。瞑想の準備。
④Pranayama(プラーナヤーマ)呼吸法 エネルギー(プラーナ)の流れを良くして心を調和
⑤Pratyahara(プラティヤハーラ)感覚の制御 五感を制御して内側に意識を向ける
⑥Dharana(ダーラナ)集中 1点集中!瞑想の準備
⑦Dhyana(ディヤーナ)瞑想 ダーラナがずっと続く 深いところで穏やかな状態
⑧Samadhi(サマディ)三昧 悟り 至福の喜び
アーサナ(ポーズ)
そして、このヨガトレーニングでアーサナの練習をする意味をあらためて知る。サマディーを目指すと。
八支則の中でサマディーのひとつ手前にあたる「瞑想」をするためにはずっと座り姿勢が続く。このあぐらをかくポーズって一見、ただ座っているように見える。
けれど、座り続けるためには股関節周りの筋肉に柔軟性がないとキツイし、筋力がないと骨盤を立てて座ることもできない。
骨盤を立てて座り続ける為には、骨盤周りの筋肉、骨盤の上にしなやかに伸びる背骨まわりの筋肉も必要。
他のポーズと同様に肩に力が入ると呼吸が浅くなるので、キレイな姿勢を保ちながらも、肩の力を抜いてあごを引き、首の後ろ長く、目の中や口の中も力み無く、呼吸が通りやすい状態を維持しながら、安定した状態でただ座る。
そっと目を閉じ、ただ座る。気持ちよく呼吸が流れる。集中しやすい状態になる。やっと瞑想の準備が整う。
つまり、アーサナって料理でいう「仕込み」みたいなものなのかななんて思ったりした。
呼吸法
ダイビングのインストラクターでもあった私達のヨガTTの先生は、呼吸法が学びたくてヨガを始めたとのこと。
余談ですが、ヨガを始めたきっかけが、ダンスを習っていて〜、ダイエットしようと思って〜、マクロビなどの食事法を実践している中でヨガを知って〜といった方に会う事の方が多かったので呼吸法から入ったと聞いて新鮮だった。
今回のTTでは、知っていた、実践していた呼吸法から、はじめて知った呼吸法まで幅広く学べた。
カパラバディ、ナディショーダナ(片鼻呼吸)、腹式呼吸、胸式呼吸、自然呼吸、ウジャイ呼吸、シータリー呼吸、火の呼吸、バストリカなど。
印象的だったお話は、先生のお知り合いで朝に毎日100回、カパラバディをしている方がいるらしく、とにかく怠けずに継続されているとのこと。
この実戦されている方は “なんとも言えないスッキリした強いオーラ” があると。kapal カパラ:頭蓋・前頭 / bhati バディ:光・知覚(知識)。その名の通り「光る頭蓋骨」。なんか本当にピカピカ光っているようだった、っていう先生の話を今でもなぜか覚えている。
ヨガのインストラクターです!とかヨガ講師です!とか言っていても、本気で実践している人ってどのくらいいるんだろう?少ないと思うんです。
私も怠け癖があるし。だから毎日実践している人って尊敬する。
瞑想
インドに来る前も何度か瞑想をしたことはあった。瞑想をやってみる前は瞑想している人=考えごとをしている人と思っていた!!目を閉じてイマジネーションしているのかなって。
はじめて瞑想をしてみた時、「わたしが思い描いていた瞑想」と「本当の瞑想」が真逆なことに驚いた。考えごとを無くしていく、頭の中を少しずつ空っぽにしていくという事はこんなに難しいのかと。
自分が今からすることは「考えないこと」なのに、「考えないようにしよう」と考えてしまう。矛盾からはじまることに戸惑いまくり。
わたしは本当に雑念大魔王。1回目のヨガのスクールに通っている時の瞑想の時間は「かなりシーンとしているけれど、実は皆いつの間にか部屋からいなくなっているとかないよね?」「本当にみんな目を閉じているかな?」と気になってしまって。
うす目を開けて周りをチェック。ちゃんと瞑想をしている人もいれば、カクン、カクンと船を漕いでいる人もいた。「よかった、みんなちゃんといるし、真面目に瞑想しているんだ。」とひと安心。
そしてまた、わたしもそっと目を閉じる。よし、これからちゃんとやろうと。ふふふ。
そんな私も少しずつ瞑想に慣れて、このインド生活の中では、いつもと違うスペシャルな朝を体験することとなる。
スペシャルな日は1日だけあった。そっと目を開けると、とてつもなく気持ちがいい!ふわっとやさしいさで包まれているような心地よさ。
スコーンと集中でき、本当に何も考えない時間がいつもよりとても長かった。その日の天気は晴天。朝の静かな空気の中、少しずつお天道様が顔をだし、小鳥の鳴き声もぼんやり聞こえてくる。
さらに嬉しかったのは、向かい合っていたトレニーング仲間数人も目を開いた後、「気持ちいい!」と第一声。
同じ空間にいたみんなも、いつもとは違う感覚をこの日は味わっていた。この目に見えない素敵な感覚を共有できたのは最高に幸せ!!
◉ Schooltrip ◉
このTTでは、いろんな課外クラスもありインドを感じた!
山登りして滝に打たれる、隣町のお祭りに行く、毎夕行なっているガンジス川のほとりのプージャを見に行く、シヴァナンダヨガセンターの飛び入りOKなお祈りのクラスに参加(アーサナなし)、シク教のアシュラムにてお祈りしてからカレーを頂く。
また、希望者のみでガンジス川のラフティング、カレー作り教室があったり・・・。ヨガ以外の体験、インドを感じられるのはよかったなあ。感じるって大切!!いろいろな思い出の写真はこちら↓
スクールトリップ1
いい滝があるとのことでみんなで山へ!
残念ながら、山の名前忘れた。
ガンジス川の上流のところ。
こちらの2人はずっと水の中でも練習。
このあたりの滝はインドの方も好きみたい。
山でヌードル!!
スクールトリップ2
シヴァナンダアシュラムにお祈りだけ。
スクールトリップ3
シク教のアシュラム?にみんなで行ってみた。
シク教のお祈り後のドネーションのカレー。バケツからカレー。ビシャッ。
この時、病院後の病み上がりの私はカレーが食べれなくて。でも残せない〜という間で戦っていました。
「少しっ」て言ったのに、大盛りくれたカレー。
結局、先生に食べてもらった。
スクールトリップ4
希望者のみ ガンジス川のラフティング!の前にハイポーズ。
結局この次の日、ラフティングの休憩時間に食べた辛いヌードルのせいで嘔吐・下痢を繰り返し、3日で6㎏痩せてしまい筋肉注射を2本打った。
忘れられない思い出。
◉インドを感じる!◉
トラックに直接パンが入っている!まあ大胆。
男だったら、絶対に体験していたであろう、インドの床屋さん。
(この写真はインスタ@rainbowyukari_journey にもアップしました)
◉さいごに◉
インドに行ってみよっかなーと思っている方もそうでない方も、ヨガが好きな方も、別に好きでない方も。
インドに行ってみたくなりましたか?!笑。インドは呼ばれていく国!人生が変わる国!なんて聞きますが。
実際にインドに行ってみると、もう1回行きたいか、絶対にもう行かないと思うかはっきりするとも聞くけれど、私はもう1回行ってもいいかなに1票!!
でも、ハマったわけではなく10年に1回、節目の年に行ってみたい!30歳の時に行けたから、次回は40歳になった時に、インドにいけたら最高!次は南インドに行ってみたい。
あっ、そういえば・・・インドから帰ってきて、わたしは「結婚したいのか?」と胸に手を当てて聞いてみたところ、「必要ない!ヨガがあれば1人でも生きていける!」というわたしの答えが返ってき他んだよなあ。
このちょうど1年後、三重に引っ越してヨガの仕事をしている時に、あることがきっかけで、「私はパートナーが欲しいんだ!」と驚きの事実を知ることになります。
そして、さらにその1年後には国際結婚することに。人生って自分が主人公で旅を始めた途端にいろいろなことが起き出す。
人生は1度きり。
自分の気持ちに正直に生きたい。
最後まで読んで頂きありがとうございます!!
次のお話は日本に戻り、はじめてのヴィパッサナー瞑想を体験したお話。