人生を変えた30歳からの旅と結婚

三十路女、はじめての1人飛行機!【インド/リシケシ】

ガンジス川の夕日

北インド・ヨガの聖地リシケシの思い出 ①

 

本格的なヨガにも興味を持ってからというもの、いつかインドに行くと心に決めていました。30歳の誕生日に書いたやりたいことリストの中には、本場でヨガをする!ガンジス川で沐浴する!ってのも入っていました。

 

三十路にしてはじめての1人で飛行機。今まで海外旅行に行ったことはあるけれど、一緒に行く人に頼ってばかり。

 

「脱!他力本願!」「脱!現状のモヤモヤ!」と思って動いてみたのはいいですが、急に人は変われない!笑。

 

なんやかんや人に頼りながらなんとかデリーに到着。念願のリシケシに行くことができました。ここでは、デリーの空港に到着するまでを書いてみたいと思います。

 

 

 

憧れのインドに行く!と決めたははいいけれど、、、

 

わたしは1人で飛行機乗ったことがない!

1人で海外行ったことがないない!

パスポートもう期限切れている!

 

小学生だって1人で飛行機に乗れる時代なのに。

 

 

 

行き方は・・・


今回のわたしの場合、

羽田 → バンコク経由 → デリー → リシケシ

 

デリーの空港で先生や今回の TT参加者と待ち合わせ。そこから皆でバンに乗り、途中で夜ごはんを食べてリシケシへ。デリーからリシケシまでは車で計8時間。長っ!!

 

当時はネットで航空券を自ら購入するのが怖くで旅工房さんで航空券を購入。とても親切に対応頂きました。

 

その後は、格安航空券エアトリ カヤック エクスペディア などでサクッと自ら予約できるようにはなりました。

 

 

 

はじめての1人飛行機


恥ずかしい話、30歳で1人で初めての飛行機。以前にも海外旅行へ行ったことはありましたが、誰かといつも一緒。そして、その一緒に行く人に頼りまくり。

 

19歳の時にお友達と初めてバリ島に行った時、5年のパスポートを申請。余裕で5年は過ぎているので、30歳になっている私は改めてパスポートを申請しなければなりません。

 

さらに、インドはビザが必要。行くまでにヨガスクールに申し込み、お金を支払い、パスポートを申請、パスポートを取りに行き、航空券を取り、インドのビザを取り、教科書や必要なものを買い、仕事のスケジュールを調整 …

 

行くまでに色々やらなければならないことが盛り沢山。ビザをとるのにもどうやって取得するか、書類の書き方など調べながらやることに慣れてなくて。

 

面倒だなって思うこともあったけれど、こういう所から旅が始まっているのかな。とにかくやってみよう!って。やりたいことを辞めない練習。

 

 

インドへ出発!!


バンコクまではJALと共同運航。飛行機内は日本人もたくさん。飛行機に慣れていないことを隠しながら、平然を装い乗り込みます。

 

羽田を離陸しバンコクに到着。この後は乗り換え。いつもは一緒に行く人についていけばよかったので不安よりもワクワクが勝っていました。しかし、今回はワクワクと不安のミックス。

 

この時のわたしは、喉が渇いてもお水1本買えないような何もできない人間でした。ダ、ダサすぎる!笑。トイレ出たところに設置してある水飲みでうがい。

 

この水を飲んでお腹をくだしたらいけないと飲むのをやめ、次の飛行機に乗り込むまで、銅像のように固まりながら待ちました。

 




隣の席のインド人


なんとか乗り換え便に搭乗するも、日本人の乗客は見当たらず。窓側はいいけれど、トイレ行く時とか、「すみません」って英語で言って出るの嫌だなあー、日本語わかるCAさんとかいないかなーとキョロキョロ。

 

この頃はまだ、未知の世界を楽しむというよりも、慣れた環境にいた方が楽〜とか思っていた頃。

 

手持ちカバンを棚にのせようかタイミングをはかっていると、隣の席のインド人っぽい方が英語で「上の棚に入れたい?」と聞いてきたので、首を縦に振り荷物を渡し入れてもらいました。

 

離陸して数分、先ほどの隣の席のインド人っぽい方が、やたらこっちをチラ見してきます。見てくるなあと気づきながらも、決して横を見るまいと正面か窓しか見ないようにしていました。

 

すると「すみません。日本人ですか?」と日本語で話しかけてきたではありませんか!?どうやら品川でエンジニアの仕事をしていて、やっと残業から解放され故郷の南インドに帰るとのこと。

 

インドの事、東京の事、日本映画が好きでその中でも黒澤明監督が好き!ということなど、デリーに着くまで5時間、ずっとおしゃべりしていました。

 

このインド人に出会ったことで黒澤明監督の映画を見るようになりました。めちゃくちゃ勧められたから。

 

 

 

はじめて見た!インド飲み


そんな日本語が堪能な親切なインドの方。ペットボトルの飲み方が変でした。

 

機内で配られるペットボトルに口をつけて飲まず、口を大きく開けて上から水を流し込みます。ペットボトルから口までの距離10cm位。揺れる機内でも顔にこぼさずに飲んでいるのが器用だなとか、ワイルドだなって思いながら見ていました。

 

(後で知ることになるのですが、これぞインド飲み!!わたしも試してみましたが結構難しくて。はじめは顔にバシャバシャかかりました。)

 

楽しい時間はあっという間に過ぎ、デリーに到着。彼は乗り換えて南インドに行くのでデリー空港でお別れです。バイバーイと元気にお別れをし他のはよかったのですが…。

 

 

 

デリーの空港で迷子


バカ丸出しで恥ずかしすぎる。到着後、どうやってバックパックをとるか、入国するかなどこの後の流れが全くわかりません。

 

検索力が乏しく、他力本願で生きてきた私は調べることもしていなくて。とにかく、誰かに聞いてみよう。でもなんて聞こう。数分モジモジしていたと思います。

 

伝わるかわからないけど、「この便の飛行機に乗って今着いた、私のバックパックはどこにある?」って空港職員とみられる女性に聞いてみました。その女性は答えてくれているのですが、何て言っているかわからない。一応、「ありがとう」と言ってその場を立ち去ることにしました。

 

よし、別の人に聞いてみよう。Mr.ビーン似のビシッとスーツを着ているカウンターの職員に聞くことにしました。おそらく、相当変な英語だったと思います。

 

 

すると、「Sit Doun! Wait!」

 

はあ!?!?!?

 

まるで私が犬のように言ってきました。からかわれている。近くにいた男性はそれを聞いて大笑い。ジョークで言ったような雰囲気を出してきましたが、私はバカにされているうーという怒りと、下調べを怠った自分に対しての怒りで複雑な気持ちに。

 

座れと言われ、そのソファーに座るのはとても悔しい。決して座らず、Mr.ビーンを睨みながら待つことにしました。しかし、待てど待てど、彼は大笑いした男の対応が終わらない。もう別の人に聞こう…とトボトボと歩き出しました。

 

20m位歩いたところで急に後ろからトントン。

 

振り返るとMr.ビーン!!!

 

ビーンにはムカついていたけれど、接してみると意外とお茶目な人。踊ることが好きなんだって。今晩もクラブに行って踊るとか言ってたな。

 

一緒に行く?って言ってきたけど、私はリシケシに行くんだよってお断りをした。

 

わざわざ追いかけてきてくれたんだね。彼は入国の場所、いろんな手がたくさんあるムドラーのオブジェがある場所まで案内してくれました。

 

ビーン、ありがとう。

 

 

早くも隣の席のインド人と再会


ビーンにありがとうと挨拶をして、入国する列に並んでいると、「ユカリさーん!!」と手を振っているインド人を発見。

 

隣の席だったインドの方!私は迷子になったけど、なんとかここまでたどり着いたと説明。彼も国内線に乗り換えとはいえ、入国するまで後をついていけばよかったんだー。

 

隣の席のインド人が先に入国して、次はわたしの番。入国審査が始まる。ヤバイ。やばすぎる。英語で答えられない。全くスムーズでない入国審査。ここまで来て、インドに入れないとかないよね!?

 

わたしのことを心配してくれている隣の席のインド人さんは、わたしを助けるために戻ってきて、入国審査の人に色々話しかけている

 

入国審査の人の顔がどんどん険しくなってきた。とうとう入国審査の人が隣の席だったインド人に「黙って」的なことを言ったのだろう。彼は少し引き下がる。

 

「あのインド人はあなたの友達?」と入国審査員に聞かれ「そうだ」と答えるわたし。かなり疑っている。

 

私なりに「ヨガの勉強をしたくてインドに来た」とか「今からリシケシに行く」「友達と空港で会うのだ」とか頑張って話す。

 

最終的になんとか首を傾げながらも、パスポートにハンコを押してくれて、やっとこせインド入国!!なんだかとてもあったかい!!日本の秋(10月)とはやっぱり違うんだな。

 

インド入国後、インド人の彼のカバンが1つないことに気づく。わたしのことに気を取られ、自分のカバンのこと忘れてしまったようだ。

 

もう、カバンのレールは回っていない。一緒に彼の荷物一緒に探す。すると遠くにポンと1つ黒いスーツケースを発見。

 

自分のことを後回しにして、私を助けてくれてありがとう。品川のシステムエンジニアのインドの方。

 

今度こそ、本当のお別れだ。彼が隣の席でよかった。わたしの恩人。お元気で〜。本当にありがとう。

 

 

 

インドに入国して・・・


デリー空港のロビーで時間をチェック。この後ここで6時間待つんだなー。ヨガの先生や参加者たちとの待ち合わせはインド時間の夕方。

 

ちょっとだけ両替し、はじめてのインドルピーを触り、ランチに何か食べようと早速インド料理のサモサを食べてみることに。そして家族に無事を伝えるため国際電話で実家に電話をかけてみた。この時はまだLINEアプリを使っていなかった。

 

電話が並ぶところにお兄さんがひとり立っていて、その人にお金を払う。お母さんとおじいちゃんと話す。無事着いたことにホッとしていた様子。

 

8年ぶりの海外で、初めてひとりで飛行機に乗ってインド。家族は心配だったらしい。まあ、でも三十路だったけど。いい大人だけどね。。。

 

実はサモサを食べながら気になる女性が1人いた。おそらく日本人でヨガをしていそうな女性。日本語で話しかけて、通じなかったら「SORRY」と言って去れば良い、よーし思い切って話しかけてみようではありませんか!と思いたち、、、

 

「日本人ですか?」と聞きに行く。答えは「はい」私はつかさず、「もしかして、ヨガのTTでインドに来ていますか?」と聞くと「はい」!「〇〇先生のヨガですか?」と聞くと「はい」。

 

「わあー!私もです。時間までご一緒していいですか?」「は、はい」。結局同じTTで、のちに、毎日隣でヨガをする事になる方との最初の出会いなんですが…。

 

今ならわかります。その当時のわたしって、少し、いや、だいぶ迷惑だったなーと。どんだけハイテンションで話しかけたんだろう。

 

TTが始まるまでのひとり時間として本を読んだりゆっくり過ごしたかったろうに。ごめんなさーい。

 

もっと自分で行動しよう!と決意したはずなのに、結局、人に頼ってばかりの私。

 

 

 

さいごに・・・


8年ぶりの海外がはじめて1人で飛行機に乗ることになり、はじめはビクビクしていましたが、徐々にワクワクに変わっていき飛行機がさらに好きになりました。

 

飛行機に乗ることや空港は前から好き。ただ、わからないことや知らないことを1人でやってみることが怖かったんです。

 

少しずつ旅を通して本当に大切なこと、乗り越えるべき私の課題が明確になっていきます。やっぱりね、30までぬくぬく生活してしまうと、こんな時どうする!?っていう能力が低い!!笑。

 

しっかりしろや、もう女子じゃないぞ!と喝を入れたくなる。

 

続いて、インドで体験したことを書いていきます。つづく♩