話す男は90歳のおじいちゃん
趣味はヨガとピラティス、仕事ではインストラクター。わたしの所属店舗は同僚も女性、お客様も女性のみ。
毎日話す男性と言えば、一緒に住んでいる90歳のおじいちゃんくらい。父は仕事であまり家に帰って来ない人でした。
この時期の私は、ヨガやピラティスにどハマりしていて、仕事の前や後など都合をつけては自分のためにヨガスタジオに通う日々。全ての時間を自分の好きなことに使えていました。なんて贅沢な…。
ヨガやピラティスのスタジオにも男性はいましたが、当時は今に比べてもっと少人数。クラス内容にとっては、先生も女性、生徒も全員女性ということも多かったです。
30歳・彼氏なし・未婚・実家暮らしのわたし。
まわりの友達や知り合いは結婚や出産で忙しそう。でも、別に羨ましくは・・・ない。
ただ、置いてきぼりはちょっと嫌でみんなもまだ、独身でいて~!ママにならないで~!というのが本音。
彼氏なし・未婚・実家暮らしの当時30歳のわたしの気持ち。これを一般的 “三十路の焦り” というのでしょうか?
昔からわたしは好きな人ができにくタイプでした。カッコイイ!と思っても、恋愛の「好き」は別物。
好きな人ができなくて自分はおかしいのではないか?恋愛対象が本当は男性ではないんじゃないか?人を好きにならないセクシャリティなのか?など自問自答。
絆が深まらないと性的な感情が生まれない、恋愛感情を持たない、デミセクシャル?デミロマンティック?という言葉を知らなかったので余計に悩んでいたと思います。
意図的に話す機会を作らなければ男性と話す機会がないという生活。でも、恋愛から遠い生活をしていても充実していて好きでした。
好きなことに没頭できるリアルな充実と結婚適齢期独特のこのままでいいのか?という複雑な気持ちの板挟みがつらい。
そんな中、まわりは人生のステージがどんどん変わっていく。「みんなもまだ結婚しないで〜」「ママにならないで〜」となるわけです。
出逢いを求めて飲み会に
恋愛から遠く離れている三十路女は、出逢いを探し飲み会に。当時は出逢ってないから、好きな人ができないんだと思い込んでいました。
わたしはお酒が飲めないし、好きでもない。女友達とごはんに行くのは好きだけど、飲みにいかない。いつの間にか、まわりにはお酒を飲まない人ばかりになっていました。
昔は出逢い方がわからなくて、仕方なく飲み会に頑張って参加し、そこそこ仲良くなって、LINEを交換。ごはん食べに行こうとなって・・・こうなることも、嬉しいか嬉しくないかでいうならば、嬉しい方だと思う。
ただ、なかなか恋愛の「好き」にはならない。好きになるかもしれないからって付き合ってみるのもわたしの中では違う。
「付き合ってみたら好きになるかもよっ!」ていう人がいるけど、共感できやしない。経験豊富な恋愛優等生はやたらポジティブな言葉を投げかけてくるけれど。
今思えば、飲み会に行っていたことや、模索していた事も人生の通過点として必要だった、と思うところもあるけれど、時間がもったいなかったなあ〜ともやっぱり思ってしまいます。
どうして嫌いな場所で好きな人を探すの?結局、酒がらみで仲良くなった友達なんてこの先長く続かないよ!って昔のわたしに言ってやりたい。
出逢い方いろいろ
合コン・飲み会・街コン・相席屋・アプリ・SNS・紹介・お声がけ(ナンパ)・クラブ(踊る方)・職場・学校・スクール・教習所・習い事・イベント・旅・・などなど出逢い方はたくさんある。
合コン・飲み会・街コン・相席屋など酒場は合わない出逢い方。カンパーイ!みたいなみんなでワイワイがちょっと気が進まない。早く帰ってお風呂に入りたくなってしまう。
友達になるために、共通点を探すために出会いを求めて飲みに行くってのはもうない。(職場の歓迎会やさよなら会は出席する。二次会は行かないけれど。)
では、お酒が入らない出逢い方を考えてみよう。趣味が同じっていいかもしれない!とよぎるけれど。。。
好きな趣味が女性寄りのものだと、恋愛から遠くなる。バレエやジャズダンスなどを習っていた時も見渡せば女子ばかり。1〜2人の男性が混ざっている感じ。
好きになりそうな人がしていそうな趣味、ボルダリングや陶芸教室の体験に行ってみるも、楽しかったけど継続して習いはしなかった。
結局、人間も趣味も「好き」を探すのって難しい。探して好きになれるものなのか?
この子と友達になろうと思って友達になったこともないし、親友になろうと決めて親友を作ったこともない。
この頃の私は、どうやったら心が踊るような「好き」が発生するのかいつも疑問に思っていた。
この答えのでない状況から打破したくて、今ある私の「好き」や「興味のあること」を大切にしようと思うようになっていました。そして、書き出してみることに。
これが私の人生を変えるはじめの小さな一歩でした。